長い年月、風雪に耐えた大木の一枚板や無垢板を使ったダイニングテ-ブル 座卓、テレビボードや手作りオーダーメイド家具を製作している広島のきくらです。創業64年、3代にわたって家具作りに携わってきました。心を奪われる木との出合いがありますように・・・
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一枚板のテーブル工房きくら
(有)常藤家具製作所
〒738-0034
広島県廿日市市宮内
4191-2
Tel 0829-39-2479
Fax0829-39-5929
営業時間
10:00~18:00
定休日 木曜日
一枚板のテーブルができるまでの長い道のり!
「工場見学で見せる!魅せる!」
製造過程をご覧いただき、ご希望があれば鉋削りを体験できます!
① 一枚板の仕入れ
「岐阜の競り市で、製材された一枚板を競り落とす」
全国から良材が集積する岐阜の競り市が月に一度開催されます。
広葉樹と針葉樹が同時に行われますので、膨大な数の無垢板が並びます。
あらかじめ「これは!」と思う一枚板を予算の範囲で値踏みし、いざ競りに臨みますが、欲しいものは、他の人も同じで、予想よりも多少高値で取引されることが多いです。
満足のいく仕入れはなかなか難しいのです。
でも、どんな一枚板との出会いがあるか、月に一度の楽しみでもあります。
② 一枚板の乾燥
「天然乾燥で含水率を20%以下にします」
仕入れた一枚板は、まだ水分をたっぷり含んだ生材です。
含水率の高い木材を使用すると製品に狂いや割れなどの問題が起こりますので乾燥させなければいけません。
木材は乾燥することによって重量が減少し、強度的な諸性能が高まり、加工性や塗装性も良くなります。
天然乾燥は、木材を桟積みし自然に乾燥させる方法です。温度が低いので乾燥が緩やかで板表面の落ち込みや収縮率の増加が直接人工乾燥したものよりも少なくなります。
樹種や初期含水率、厚さ、桟積み法によって天然乾燥に要する日数は異なりますが含水率が15%前後になるには平均して2年位かかります。
そして人工乾燥機に入れていよいよ加工に入ります。
③ 一枚板を展示
「一枚板を選んで木取りの位置を決めます」
乾燥が完了した一枚板をお客様にご覧いただきます。
ご注文の一枚板が決まればサイズを確認し、どの位置でカットするのか、ご希望を伺いながら木取りの位置を決めていきます。
お部屋のサイズや他の家具との関係などで長さがどの程度まで使えるかご相談ください。例えば2m30cmの長さの一枚板を選ばれて、部屋には1m80cmのテーブルを置いて残りの材料で飾り台や小テーブルを作ることもできます。(加工賃は別途いただきます)
④ 脚のタイプを決めます
「天板に合う脚を決めます」
こちらは、きくらオリジナルのハの字脚です。木口側に座っても膝が当たらず、一枚板の存在感も十分に楽しめるデザインになっています。
その他にも、板脚、4本脚、T字脚、スチール脚などご希望の脚を、天板のサイズに合わせてお作りします。
脚のタイプによって、お値段は多少異なりますのでご相談ください。
⑤ いよいよ天板のサイズの木取り加工に入ります
「一枚板の天板をご希望の長さにカットします」
展示している一枚板の長さはさまざまですが、そのままの長さで使いたいという場合でも上下の木口側は横切り機で少し端切りして、きれいな面を出します。
座卓やセンターテーブルのご注文では、カットした残りの材料を脚材に使う場合もあります。
仕上がったブラックウォールナット
一枚板のダイニングテーブル
「稀ですが一枚板の天板の奥行きをカットすることもあります」
使い勝手の関係や、耳側に割れが入っている場合、また幅が1m以上ある一枚板を90cm~1m以内にするためにカットして、電動局面鉋で自然な耳の感じに加工します。
仕上がったトチ一枚板の
ダイニングテーブル
⑥ 電気鉋で表裏の水平を出す
「一枚板は乾燥途中で反りやねじれが起きます」
そのためある程度、均一に水平を出すために活躍するのが電気鉋です。
ここで水平を出すと荒材で7~8cmの厚みが5~6cmくらいになります。
板によっては厚みを担保するために天板の表面だけ水平を出して、裏面はある程度のところで止めておいて手鉋のみで仕上げます。
⑦ 手鉋をかけていきます
お客様が天板に鉋をかけ鉋屑を記念にお持ち帰りできます!
「手がんなをかけると鏡のように滑らかな木肌になります」
一般的にはペーパーで磨って仕上げるところが多いようですが、きくらでは、滑らかな手触りや木肌の美しさを出すために、手がんなをかけます。
おそらく、鉋のかけ方は木目にそって平行にひたすらかけると思われている方が多いと思いますが、実はそうではなく、横ずりといって木目に対して直角、次に斜め45度でかけていきます。これは、電気鉋の刃物の跡やそれによって出たへこみなどを削り落すためです。この作業が鉋がけの8割を占めます。
⑧ 節穴や割れの補修
「丁寧な補修で傷痕も個性に!」
樹齢100年以上の一枚板には、ここまで生きてきた様々な歴史が刻まれています。栃では、テッポウムシが食べた痕の穴や、人が斧を入れた傷を木が自ら治した痕跡、ブラックウォールナットでは牧場の周りに植えられていた木は鉄線が巻き込んでいたり、カウボーイが射撃の的にしたりして、弾丸が出てきたり・・・
どれも作り手にとってはあまり嬉しいものではありませんが、それも丁寧な補修によってテーブルになると愛着の湧く個性になります。
補修には、その木の粉と銘木用の瞬間接着剤を混ぜて使います。
「割れに千切り(ちぎり)を入れます」
千切りに使う材料は、硬くて狂いの少ないウォールナットです。
刃物の角度が変えられるイタリア製の軸傾斜盤という機械で形状を切り出し、不要な部分を、のみで落とし、12ミリの厚みにカットして使います。
⑨ 耳の処理
「耳(丸太の外側の部分)をきれいにする」
一枚板の表裏の木地仕上げが終わったら、耳をきれいにしていきます。この部分に虫が入っている場合もありますので注意しながら、丁寧に鉋や鑿、色々なサンダーを使って滑らかに仕上げていきます。
⑩ 植物性のオイルで仕上げます
「100%植物性のオイルで仕上げます」
ドイツのクライデツァイト社のプラネットカラーのグロスクリアオイルを使っています。基本的に木に着色はしません。木そのものの色を活かすのが木肌も美しく仕上がります。
補修も終わり、オイルが染み込みやすいように鉋掛けの後、ペーパーで磨いて木地調整をしたらオイルを刷毛でたっぷりと塗り、その後、綿100%の布でしっかりと拭き取ります。拭き取りをいい加減にするとべたつきがでたりして乾燥が上手くいきません。一回目のオイルが乾燥したら320番か、400番のペーパーで軽く磨き、出た粉をきれいに拭き取ってオイルを再度塗り仕上げます。
⑪ ご自宅へ直接お届けします
「私たちの手でお届けします」
オイルが乾燥すれば出来上がりです。
お客様のご都合に合わせて、納品させていただきます。
お部屋に置いた状態がどうか、きちんと見届けたいという思いがありますし、お客様の反応も勿論気になりますので、私達の手でできる限り納品させていただきます。
これまで、四国や九州の福岡県、京都までお届けさせていただきました。
きくらへのアクセスです
*西広島バイパスを広島方面から来られる場合、佐方のSAを過ぎて、吉和、加計、廿日市市街の方面に下りてください。
そして、3つ目の信号(スシローがある宮内分かれ交差点)を
右折
して下さい。約2キロ直進すると左に廿日市野村病院があります。道路をはさんで斜め前が、きくらです。
*高速道路を来られる場合、廿日市 IC で降りて、広島方面ではなく、廿日市、吉和方面に進み
1つ目の信号を左折して(県道30号、佐伯 吉和方面に向い)2キロの所です。
*ゆめタウン廿日市から車でおよそ8分です。
宮内分かれ交差点から2キロ走ると、四季が丘南口交差点(8つ目の信号)があります。
左手には、写真には写っていませんが廿日市野村病院があります。
右手はENEOSのガソリンスタンドです。
もう木久楽の倉庫の灰色の瓦の屋根が奥に見えています。
その手前はお好み焼きの「まっちゃん」です。
お好み焼きの「まっちゃん」のとなりが、きくら です。
一枚板のテーブルと書かれた幟が4本立っています。
青い道路指示の看板の所を右に入って下さい。
駐車スペースは十分ありますので、お好きな所に停めて下さい。
県道から、きくら の敷地へ入る際、段差がありましたので、車高の低いお車の方にはご心配をおかけしていましたが、段差解消の板を敷設しましたので、どうぞ、安心してご来店ください。
ご来店をお待ちしております。.
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